PS3 Linux

出典: CellFanWiki

PS3 Linuxという単語は、一般的な呼称として PLAYSTATION 3 が発売されるよりずっと以前、PS3用のLinuxがリリースされると正式に発表される前から使われていた用語である。 PlayStation 2 の時には、SCEから Linux for PlayStation 2 として発売されており、PLAYSTATION 3 でも同様の形でリリースされるとの見方が大半であったが、実際にはSCEから直接製品が発売されることはなく、複数のディストリビューションが個別にPS3に対応するという形になっている。

現在、複数のディストリビューションが正式にPS3に対応している。また、CellPowerPCをベースにしたプロセッサのため、PowerPCをサポートしているディストリビューションであれば、PS3に対応していないディストリビューションであってもインストールできる可能性はあり、有志の手により幾つかのディストリビューションをインストールした事例が報告されている。


目次

[編集] PS3 Linux Distributor's Starter Kit (ADDON, SRCCD)

日本の PLAYSTATION 3 の発売日である2006年11月11日に、幾つかのLinux関連サイトにおいて、PS3用Linuxのカーネルや、そのインストール方法などを記述したドキュメントが公開された。このドキュメントに従うことで PS3 に Fedora Core 5 をインストールすることができる。(最新のバージョンでは Fedora Core 6 のインストールをサポートしている。) 初出時は正式名称が不明で通称ADDONなどと呼ばれていたが、後日アップデート版が出た際には"PS3 Linux Distributor's Starter Kit"とREADMEに明記されていた。 元々は再配布可能なディストリビュータ向けの資料としてSCEIが作成したドキュメントだったと考えられる。(ドキュメントはGFDL v1.2以降に従って再配布可能と明記されている。)

この資料に関しての詳細は PS3 Linux Distributor's Starter Kit を参照。

また、同日、PowerPC用Linuxの開発者向けメーリングリストに、ソニーの人間から、LinuxをPS3対応させるためのパッチセットが投稿された[1]。このパッチセットはLinux 2.6.20でマージされる予定のようだ。なお、このメールに記述されたURLの先にも、前述のディストリビュータ向けの資料が置いてある。


[編集] PS3に正式に対応しているディストリビューション

[編集] Yellow Dog Linux for PLAYSTATION 3

最も最初に PLAYSTATION 3 対応とうたわれて発表されたLinuxディストリビューション。本来は商用のディストリビューションだが、発売後1ヶ月以上経った現在では公式のパブリックミラーでDVDイメージが配布されているため、無料で入手が可能。2007年7月1日現在の最新版は、5.0.2。5.0.2 では、Linux 2.6.22をベースにしたカーネルに移行した。

入手方法等、詳細は Yellow Dog Linux を参照。また、インストール方法は後述のHELIOS社のページも詳細に記載されている。

[編集] Fedora 7

旧来 Fedora Core と呼ばれていたディストリビューションの最新版であり、正式に PS3 に対応した。最新版の PS3 Linux Distributor's Starter Kitに付属しているKbootをPS3にインストールしておけば、Fedora 7 PPCのDVDから普通にインストールすることが出来る。

参考

[編集] Ubuntu

Ubuntu 7.04 (Feisty Fawn)にてサポートされた。当初インストーラに致命的な問題があったが、 2007年7月1日現在、修正されインストール可能となっている。 インストール後にも設定がいるらしい。また、Cell SDK 2.1相当のツールチェインもインストール可能。 詳細は、下記を参照。

参考

[編集] HTTP-FUSE

HTTP-FUSE は、インターネット経由で動的にファイルを取ってくることによって、HDDにインストールすることなく(DVD等も利用することなく)、起動することができるLinuxである。kbootさえPS3にインストールされていれば良いので試すには敷居が低いが、インターネット経由で結構な量のデータがやりとりされるため、かなり動作は重い。

中身は前述のUbuntuをベースにCell SDKを追加したものらしい。

参考

[編集] HELIOS

HELIOS Linux は、独 HELIOS Software 社が提供しているLinuxディストリビューションであり、前述のYDLをサーバー向けにカスタマイズしてデスクトップ向けのアプリケーションをそぎ落とし、代わりに同社のサーバー向けソフトウェアなどを追加したものになっている。(玄箱Linuxを想像してもらえば大体合ってる。)

参考

[編集] ベータ版などでPS3対応中のディストリビューション

[編集] Gentoo Linux

Gentoo Linuxは、Live CDと呼ばれるCDブートのコンパイル環境を起動させ、その環境上で全てのプログラムをビルドしてインストールするという、やや変わり種のディストリビューションである。幅広いアーキテクチャに対応しており、PowerPCにも対応している。

Open Platform for PLAYSTATION 3から「他のシステムインストーラ」が配布されてkbootが起動出来るようになった翌日には、インストール達成の報告が上がっていた。

現在では、Beta版ではあるが、Gentoo mirrors の experimental/ ツリーにはPS3対応が入っており、Gentoo LiveCD も出来ているので、HDDにインストールせずともLinuxを試すことが出来る。

参考

[編集] Momonga Linux

Momonga Linuxは、解散したKondara MNU/Linuxの開発成果を引き継いで製作されたディストリビューションであり、日本人の有志が中心となって開発されている。

現在、(テスト版という断り付きだが、)Momonga Linux の DVD に ADDON の内容を取り込んだ DVD のイメージが配布されている。

参考

[編集] その他のインストール可能なディストリビューション

[編集] Fedora Core 5 / Fedora Core 6

前述のPS3 Linux Distributor's Starter Kit (ADDON, SRCCD) を用いることでインストールが可能。

参考

[編集] Debian

Debian-InstallerをPS3に対応させた人がいるため、インストーラを起動させて、普通にインストールすることが出来る。

また、同氏はLiveCDのイメージも配布している。

参考

[編集] Vine Linux

国産、安定志向、初心者でも安心、TeXなどの日本語対応多し、といった特徴で人気のディストリビューション。PowerPC版はあるがPS3は正式には対応していない。

Vine Linux をインストールするスクリプトを仕込んだ otheros.bld を配布してくれている人がいる。

参考


[編集] NetBSD

Linuxではありませんが、ついでに紹介。 お手軽に動かせる、という状況ではありませんので注意。

参考

[編集] 関連ページ